政治家なら2014年08月16日 11:16

「戦争で犠牲になった方々へ哀悼の意を捧げる」のはけっこうだが、政治家なら「国の誤った政策によって」と付け加えていただきたい。
戦争を起こせるのは「国家」だけだからだ。個人とか団体が行えば「テロ」か無差別殺人かにしかならない。

国家だけが、税金を投入しての公認「破壊殺人行為」である戦争の首謀者になれる。
しかも「国益}とか「国家の威信」とかいう概念(観念上のもので実体はないのだ)を自国民と他国民の人命より上位に置くという、価値判断の誤りを犯したときに戦争する。
それゆえ、自分が戦争の最中に政治家であったか否かにかかわらず、国家の責任に頬被りして「他人事」のように語ることはゆるされない。
常に「国家の誤りによってなくさなくてもよかった命を失った戦争被害者に、痛切な反省と哀悼の意を申し上げる」でなくてはならない。

靖国神社は宗教法人だから、何を祭神(英霊)に祀ろうと自由だが、政治家は、戦争で死ななければ英霊以上の仕事をしたはずの人々に、あなた方の未来を「国家の誤った政策によって」奪ったことを、詫びねばならぬ。
それこそが「不戦の誓い」であろう、政治家のそれとは「誤った政治選択をしない」であるのだから。

国民の命と信託の上に「国家」があるのであって、国家が価値上位では決してない。
再び「英霊」の大量生産をしなくて成り立たない国家など、とうに破綻した無価値な組織であるのだ。

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