津島天王公園藤祭り2015年04月28日 22:22

名古屋市の北西、西尾張に位置する津島市天王公園で「藤祭り」が開催されて、早咲き遅咲きが共に見頃だというので、行ってきた。
津島は田舎だが、織田信長のころは、川港(だから地名に津がついている)により物資が集積する尾張経済の中心地だった。
名鉄電車神宮前から最短30分で行ける。問題は電車賃の高さだ。片道500円。大阪や東京の電車に乗り慣れた人なら必ず驚くはずだ。梅田から尼崎へ行く、東京から池袋に行くほどの距離・時間だから。
津島駅から天王商店街通りを西へ、突き当たりが津島神社である。途中、小さな社で引いた神籤は「凶」だったので、津島神社の神籤場に結んで転じてもらうことにした。
川港だった昔を偲ばせるように、フナ・モロコ・鰻が売られている。驚くのは婦人服店が津島神社までの15分ほどの道のりに6軒もあり、そのうち4軒が呉服店だということだ。どこにそんな需要があるのか不思議というしかない。
津島神社は落ち着いたひわだ葺きの社殿でなかなか雰囲気がよろしい。財布に残っていた小銭を全部賽銭箱に投入した。凶を転じてもらわねばならぬことでもあるから。
拝殿の傍らで、御嶽噴火災害復興祈願の大太鼓の打ちならしがあったのでドンと一発打って千円を投じた。
5分で藤祭り会場の「天王公園」に着く。公園の大半を池が占めている。この池の上には7月の24日、半球形に多数の提灯装飾(まきわら)を施した船が池に浮かぶ「津島天王祭」がユネスコの世界文化遺産の登録を目指しているという。
藤祭りの客を迎えるためだろうか、公園内に臨時?駐車場があり、車が平然とひとの横を通っている。
土埃が上がる中で、露天商がびっしりでているが、平日の昼間はじいさん婆さんばかりなので商売になならないと感じる。子供連れ家族より圧倒的に金銭をもっている彼らにお金を使ってもらうには相当工夫が要るだろう。
藤棚は公園の南端にある。中央に池から通じる水路を通して幅20メートル長さ200メートル晴れた日でも薄暗いほど藤の房が垂れ下がっている。それはみごとというしかない。花の匂いがムッとする濃密さで漂っている。蜂たちが多く飛ぶがまったく気にはならない。
これだけの花の量なら、ミツバチを飛ばせばけっこうな蜂蜜が取れると思うのだが、藤の花の蜂蜜はなかった。
お土産のお菓子類といえば「あかだ」「くつわ」が通っている。津島神社の鳥居前に3軒が扱っている。正直にいって「あかだ」はカッチカチの醤油味の弾丸で食えた代物ではない。甘い「くつわ」と蓮の実・蓮根の砂糖煮を買う。
市民による街おこし運動も盛んなようだが、こと食べ物に関してはまったく貧弱で、「仕掛け」がまったく足りない。見通しは明るくないとみる。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
ブログ作者は政治的傾向はなんですか。

コメント:

トラックバック