なぜ水害死亡被害は繰り返されるのか2016年08月31日 21:05

9人が犠牲になった岩手県岩泉町のグループホームは、地図で見ると「谷筋」にある、いや岩泉町全体が谷筋の町、昨年の鬼怒川氾濫や、一昨年の広島土石流災害からちゃんと学んでいれば、昼間の内に避難ができただろうに。
せっかくのニュース報道情報も「対岸の火事」として見て、自分のところならどうするかというイマジネーションがない人間の悲劇だ。

人間だけに備わった「想像力」を駆使せず、被害に遭ってしまった(あえて言うと「案の定」)ならば、これまで豪雨災害で亡くなった人々は浮かばれまい。ちっとも「貴い犠牲」じゃないじゃないか。

災害被害を防ぐ一番の方法は「面倒でも、空振りを恐れず避難する」に尽きる。特に台風は地震や火山と違って、いつ来るか、どの程度の被害が予想されるかという予報がしっかりしているので、早期避難は可能だ。

この報道を見てすぐに独自の「タイムライン」の作成に入らない施設は、近い将来また死人を出す。
また谷筋の町の役所は、来週には、紀伊半島豪雨を教訓に「タイムライン」を実行している三重県紀宝町から実物と作り方の指南書を取り寄せて自ら作り、9月中に演習しないと、住民が死に、首長の政治生命が終わると思った方が良い。